変形性関節症は良くならない?膝・股関節の変形と痛みの関係、改善に必要なこと

「膝の軟骨がすり減っていると言われた」

「股関節が変形しているから仕方ないと言われた」

「この痛みとは一生付き合っていくしかないのかな…」

このような不安を抱えていませんか?

膝や股関節の痛みが続き、病院で変形性関節症と診断されると、もう良くならないのではないかと感じる方もいらっしゃいます。

しかし、ここで知っていただきたいことがあります。

関節が変形していることと、痛みや日常生活の動きにくさが改善する可能性がないことは、同じではありません。

実際に、変形性関節症では適切な運動療法や医学的な治療などによって、痛みや身体機能の改善が期待できる場合があります。

今回は、変形性関節症で痛みが生じる理由と、改善を目指すために大切な考え方を解説します。

変形性関節症とは?

変形性関節症とは、関節の軟骨や骨、滑膜などに変化が生じ、痛みや動かしにくさが現れることのある病気です。

特に膝や股関節に多くみられますが、手指などの関節にも起こります。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 椅子から立ち上がると膝が痛い
  • 歩き始めに膝や股関節が痛む
  • 階段の上り下りがつらい
  • 長時間歩くと痛みが強くなる
  • 以前より関節が動かしにくい

こうした症状によって、買い物や散歩、旅行など、これまで当たり前にできていたことが難しくなる場合もあります。

しかし、現在の痛みや動きにくさだけで、これからの身体の状態がすべて決まるわけではありません。

関節が変形していると、痛みは良くならない?

変形性関節症について、まず知っていただきたいのが「関節の変形と痛みは必ずしも一致しない」ということです。

レントゲンで関節の変形が確認されても、痛みがほとんどない方もいます。

一方で、画像上の変化が比較的小さくても、強い痛みを感じる方もいます。

これは、関節の痛みが単に軟骨のすり減りだけで決まるものではないためです。

痛みには、関節内の炎症、軟骨の下にある骨の変化、周辺組織の状態、神経系の働きなど、複数の要素が関係しています。

また、関節軟骨そのものには通常、痛みを感じる神経がありません。

そのため、「軟骨がすり減っているから、必ず痛い」という単純な関係ではないのです。

もちろん、変形が進行して関節の機能に大きな影響が出る場合もあります。

大切なのは、画像に写っている変化だけでなく、実際にどのような症状や機能の問題があるのかを確認することです。

変形そのものが戻らなくても、改善を目指せることがある

変形性関節症では、変化した関節の形を元通りに戻すことは一般的に困難です。

しかし、関節の形が元に戻ることと、痛みが軽くなったり、歩きやすくなったりすることは別の問題です。

例えば、適切な運動療法によって、膝や股関節の痛み、筋力、歩行機能などが改善する場合があります。

つまり、関節の変形が残っていても、

  • 立ち上がるときの痛みが軽くなる
  • 歩ける距離が伸びる
  • 階段の上り下りがしやすくなる
  • 日常生活での動きに自信が持てるようになる

といった変化を目指せる可能性があります。

もちろん、改善の程度には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。

それでも、「変形しているから、何をしても変わらない」と最初から諦める必要はありません。

改善のために必要なのは、痛みの背景を正しく把握すること

同じ変形性膝関節症と診断された方でも、痛みの出方や日常生活で困っていることは異なります。

例えば、

  • 歩き始めだけ膝が痛い方
  • 階段を下りるときに痛みが強くなる方
  • 長時間歩いた後に痛みが出る方
  • 膝が曲がりにくく、しゃがむことが難しい方

では、必要な対応が同じとは限りません。

そのため、痛みの場所だけでなく、「いつ痛むのか」「どの動きが難しいのか」「どのような生活を送りたいのか」を確認することが重要です。

また、関節の腫れや炎症、筋力、関節可動域などを把握し、医学的な評価と合わせて対応を考える必要があります。

単に痛みを一時的に和らげることだけでなく、日常生活で困っている動作を改善していく視点が大切です。

膝が痛いからといって、膝だけを見ればいいわけではない

例えば、椅子から立ち上がる動作を考えてみましょう。

立ち上がるときには、膝だけでなく股関節や足首も動き、太ももやお尻の筋肉などが協力して身体を支えています。

歩く動作や階段の上り下りでも同様です。

そのため、膝に痛みがある場合でも、

  • 膝関節がどの程度動くのか
  • 股関節や足首の動きに制限がないか
  • 太ももやお尻の筋力は十分か
  • 立ち上がりや歩行でどのような動きをしているか

などを確認することが、身体機能の改善に向けた方針を考えるうえで役立ちます。

ただし、股関節や足首の動きに制限があることが、必ず膝の痛みの原因になるわけではありません。

大切なのは、身体全体の動きを確認したうえで、実際に何が問題になっているのかを見極めることです。

痛みを和らげるだけでなく、できることを増やしていく

変形性関節症への対応を考える際には、痛みの強さだけでなく、日常生活でできることにも目を向けることが大切です。

例えば、

「買い物に行くと途中で休まなければならない」

「旅行に行きたいけれど、長く歩けるか不安」

「階段が怖くて外出を控えている」

といったお悩みがある場合、目標は単に痛みをゼロにすることだけではありません。

安心して買い物に行けること、以前より長く歩けること、好きな場所へ出かけられること。

そうした生活上の目標に向けて、必要な身体機能を確認し、適切な対応を積み重ねていくことが重要です。

変形性関節症では、運動療法や患者教育、必要に応じた体重管理、薬物療法などが基本的な対応となります。

症状や関節の状態によっては、手術を含めた治療の検討が必要な場合もあります。

だからこそ、一人ひとりの状態に合わせた方針を考えることが大切なのです。

豊明前後整体院が大切にしている身体の見方

豊明前後整体院では、痛みがある場所だけでなく、身体全体の動きや日常生活での負担も含めて状態を確認することを大切にしています。

例えば、膝に痛みがある方でも、膝関節だけでなく、股関節や足首の動き、下半身の筋力、立ち上がりや歩行の特徴などを確認します。

そして、「なぜその動作が難しいのか」「どのような身体機能に改善の余地があるのか」を考えていきます。

変形性関節症そのものの診断や医学的な治療は、整形外科などの医療機関で行う必要があります。

また、整体によって変形した関節を元の形に戻せるわけではありません。

そのうえで、身体の動きや日常生活での負担を整理することは、現在の身体の状態を理解し、今後の対応を考えるための一つの手がかりになります。

まとめ|変形しているからといって、諦める必要はありません

変形性関節症では、関節の形そのものを元に戻すことが難しい場合があります。

しかし、変形があることと、痛みや身体機能が改善しないことは同じではありません。

現在の関節の状態を把握し、適切な医学的治療や運動療法などに取り組むことで、痛みや日常生活の動きやすさが改善する可能性があります。

大切なのは、年齢や画像上の変形だけで今後の可能性を判断しないことです。

「また旅行に行きたい」

「痛みを気にせず買い物を楽しみたい」

「自分の足で長く歩き続けたい」

そんな目標があるなら、まずは現在の身体の状態を正しく把握し、何に取り組む必要があるのかを明確にすることが大切です。

今できないことがあっても、これからできるようになる可能性まで諦める必要はありません。

医療機関への相談が必要な症状

関節が急に強く腫れた場合、赤みや熱感に発熱を伴う場合、転倒後から強い痛みがある場合、体重をかけられない場合などは、速やかに医療機関へ相談してください。

また、痛みが長く続く場合や、日常生活への支障が大きい場合も、整形外科での評価が重要です。

※この記事は一般的な健康情報を目的としたものであり、個別の診断や治療効果を保証するものではありません。変形性関節症が疑われる場合は、整形外科などの医療機関でご相談ください。